⑨ジャンプの種類と飛ぶためのコツ
2019.12.16
バレエ教師が伝えたい バレエのレッスン疑問点 no.88
センターレッスンの流れ
⑨ジャンプの種類と飛ぶためのコツ
センターレッスンは中盤からジャンプのアンシェヌマンになります
バレエにはたくさんのジャンプのパがありますが、大きく分けて5種類に分けることができます
1)両脚で跳びあがり、両脚で着地する
2)両脚で跳びあがり、片脚で着地する
3)片脚で跳びあがり、両脚で着地する
4)片脚で跳びあがり、同じ片脚で着地する
5)片脚で跳びあがり、もう一方の片脚で着地する
そして、ジャンプを飛ぶためのコツとは・・・
*ジャンプを上手に飛ぶために大切なこと*
ジャンプの時、身体がどのような過程を通るのか考えてみましょう
A)ジャンプ前のプリエ
↓
B)飛び上がる
↓
C)空中でのポーズ
↓
D) 降りてくる
↓
E)着地のプリエ
この5つをしっかりと区分してジャンプすることが大切です
A)ジャンプ前のプリエ
かかとが床から離れずに足の指の裏でしっかりと床を押し、柔らかいヒザでのプリエをしましょう
柔らかいプリエと言われ、どこまでもプリエしてしまう方がいますが、それは間違いです
脚の前腿やヒザの上の筋肉に体重がかかってしまい、前腿の筋肉の力で飛び上がってしまいます
お尻も引けてしまい、骨格アライメントが崩れて飛び上がることになります
フォンデュの動きを思い出し、身体を引き上げ、脚に上半身の重みを乗せてしまわないように注意しましょう
プリエしている間も引き上げ、横に引き延ばすイメージをしてください
下に押すのは足裏の床に触っている部分だけです
B)飛び上がる
プリエの状態から足の指裏で床を押し、足裏アーチをキュッとつかまえることが飛び上がるきっかけになります
そして空中のポジションめがけて身体を引き上げすばやく両脚を整えましょう
この時に空中のポジションがイメージできていなければいけません
C)空中でのポーズ
空中でのポジションは現実的には一瞬だけなのですが、イメージの中ではいつまでもキープするようにしましょう
D)降りてくる
足先(つま先)から床に着地するために足先を伸ばすことを心がけましょう
床に触る一番初めは足先です
身体を空中に浮かし続け、足先から順番にかかとまで滑らかに床に触ります
・・・現実的には人間は浮き続けることは無理なのですが・・・身体を引き上げ続けることで少しでも滞空時間を長くするイメージを持ちましょう
空中で足先がフレックスのような形になり着地すると床から受ける衝撃はとても大きくなります
着地の際に大きな音や地響きがしますし、最悪な場合はケガしてしまうこともありますので注意しましょう
E)着地のプリエ
膝をとにかく柔らかく使います
かかとが床に触れた後もヒザが柔らかく横に引き延ばされていくようなプリエを意識しましょう
ジャンプ前のプリエと同じで骨格アライメントを崩さないように注意します
フォンデュを意識して身体を引き上げヒザがバネの役割をして床からの衝撃を緩和できるようなプリエができると良いですね
次はジャンプの種類について詳しくお話ししていきます
1)両脚で跳びあがり、両脚で着地する
両脚で同時に跳び、同時に着地するようにコントロールして飛びましょう
踏み切りと着地の両方とも両脚で行うので、片脚で踏み切ったり着地したりするものと比べ制約が多く、脚のポジションを変えたり、空中で打ち合わせたりといったバリエーションはありますが、分かりやすいものが多いです
このジャンプはパの繋ぎや、小さいジャンプとして本格的なジャンプのためのウォーミングアップとして行われます
2)両脚で跳びあがり、片脚で着地する
このジャンプは片脚で着地するため、1)のジャンプよりも動きをコントロールする必要があります
着地でのプリエは両脚のプリエよりも浅くするように意識すると良いかと思います
片脚着地でプリエを深くすると、ヒザの筋肉で身体を支えるのが難しくなりますので着地に失敗し、転ぶ可能性も出てきます
だからといって浅すぎてもダメで、足の指裏でしっかりと床を押し身体を引き上げたうえで、片脚のプリエでどの程度まで支えられるのか、自分のヒザの角度を確認すると良いでしょう
プリエを浅くするということはプリエでのやらなくてないけない身体の使い方を少なくするということではなく、引き上げる意識を強くするので結果的にプリエが浅くなったように見えるということです
仮に5番ポジションでドゥミ・プリエして、プリエしたままで片脚をクペなどにしてみましょう
正確な両脚のプリエからさらに引き上げないと片脚は床から離せませんしバランスもとることができません
両脚から片脚になるということはプリエしていても、していなくても片脚に頼るのではなく引き上げをより強くしなくてはいけないのです
シソンヌ、アントルシャ・トロワ、アントルシャ・サンクなどのパがあります
3)片脚で跳びあがり、両脚で着地する
片脚で跳ぶジャンプは、両脚で飛ぶジャンプよりも難しいです
片脚のプリエで十分に力をためて、飛ばなくてはなりません
しかしこの力をためるという行為はヒザに負担がかかることなので、無意識のうちに防衛反応が働きます
「ジャンプの直前にかかとを上げないで!!」
・・・レッスン中に注意されたことはありませんか?
これは身体が前のめりに前傾して前腿に体重がかかり前腿もふくらはぎも緊張して筋肉が収縮してしまうために起こることです
この後ジャンプすると
↓
前傾した身体は転ばないようにするため後ろにのけぞりながら空中に飛び上がり
↓
今度は後ろに転ばないようにするため前かがみになって着地する
・・・身に覚えのあるジャンプだった場合は要注意ですね
ジャンプ直前にかかとが上がってしまうと、ジャンプの高さ・ジャンプの質ともに悪くなりますし、ジャンプ時に身体が前後に振られていますので物凄く体力を使います
低いジャンプでかまわないので、まずはプリエで骨格アライメントを崩さないように注意し脚に体重を乗せないように心がけましょう
アッサンブレが代表的なパです
4)片脚で跳びあがり、同じ片脚で着地する
このジャンプはそれほど大きなジャンプとして扱われませんが、上半身・下半身ともにコントロールするのが大変難しいジャンプです
片脚で自分の体重を全て受け止めるのですから無理もありませんね
その体重を支えるだけの脚力も必要です
プリエ~ジャンプ~着地の5つの過程をしっかりとコントロールできる、からだのコーディネーション能力と脚力が必要なジャンプです
タン・ルベ、ソテ、バロネなどのパあります
5)片脚で跳びあがり、もう一方の片脚で着地する
このジャンプは、グラン・アレグロでよく踊られるジャンプです
片脚プリエで踏み込んで、大きくジャンプしながら移動し、違う脚で着地する・・・
このように空中を移動しながら、または空中で体勢を変えながら行われます
バレエの最後の最後で華やかに行われるステップなので、大きくジャンプする必要があります
そして飛ぶための脚力、滞空時間を増やすための上半身の力、柔らかな着地のための筋肉のコントロール、どれをとっても難しいものばかりです
(グラン)ジュテ、(グラン)パ・ドゥ・シャ、アントルラッセなどのパがあります
色々解説してきましたが、滞空時間が長ければ長いほど、難しいジャンプや、ダイナミックな動きになります
ですが、いきなり高くジャンプをして練習するのではなく、低めに跳び、きちんとポジションをキープして、徐々に高さを出していくことが大切だと思います
身体のつくりから、男性の方が迫力のあるジャンプ、女性の方が繊細なジャンプがやり易いとはとは思います
でも、男性でもアレグロのような繊細なジャンプを素敵に魅せてくれるダンサーはたくさんいらっしゃいますし、女性でもダイナミックなジャンプを軽々と跳んでいるダンサーもたくさんいらっしゃいます
どんなジャンプも基本が1番大切です
やみくもに飛ぶことだけを練習しても上達しません
身体の引き上げ
ポジションの正確さ
コントロール・・・など
すべてのことに意識が向いていくことができるように頑張りましょう!
次回はそれぞれのジャンプのパの説明をしていきたいと思っています
~~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~~
YouTubeで
レッスンアンシェヌマン(順序)を
アップしています!!
いつもレッスンを受けているのに自習をしようとしたら、レッスンの順番がわからない時などありませんか?
バーレッスンやセンターレッスンの順序(アンシェヌマン)の説明している動画をアップしています
☆私が今まで受けてきたレッスンの中から抜粋して作っています
☆アンシェヌマン(順序)を説明しているだけの動画ですので右側だけとか、前からの順序だけだったりします
☆バーレッスンからセンターレッスンまで1つのクラスレッスンになっています
自習する時などに使ってくださいね
☆YouTubeチャンネル登録はこちらから☆
↑
どちらからでもOKです
↓
https://www.youtube.com/channel/UCQ_IEhO3zSrMALs5QQKFAaw/featured
「再生リスト」をクリックしてみてください
「レッスンアンシェヌマン」にアップしています
他にも「トレーニング動画」や「イベント情報」もアップしています
「トレーニング動画」には
バレエ初心者の方でもできるバレエに必要な体幹トレーニングやストレッチもアップしていますので
☆健康的な身体を目指している方
☆美しい姿勢に憧れている方
是非、ご覧ください
動画を見てわからないことなど質問もお気軽にどうぞ、お待ちしています
~~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~~
体幹や足裏のトレーニングのオンライン動画講座を作りました
ストレッチは現在作成中です
他にも、毎週1本ずつアップされるたくさんのトレーニング動画からご自分に必要なトレーニングを選んでできるようになっている月会費『床の上でのバレエ』もあります
月会費は毎月の課金でご登録の間はいつでも動画が見られます
年齢やレベルによって分かれていますので、ご自分に合ったトレーニングができますし
瀬間亜理砂バレエ教室の生徒以外の方にはLINE@などでフォローアップもあります
オンライン動画講座は、バレエのレッスンに通うことまでは出来ない方にもピッタリです!
オンライン動画講座の良い所は・・・
*レッスンやブログでお話していることを図や動画で説明していますので、言葉だけよりも解りやすい
*レッスンのように音楽に合わせて動画と一緒にトレーニング
*トレーニング回数を数え、耐えながらトレーニングをするのではなく、レッスンのように意識することや注意点など聞きながらトレーニングを行うので、イメージしやすい
*今までは、レッスンに行かなければ受講できなかったことが
ご自宅で
お好きな時間に
ちょっとした空き時間を利用して
トレーニング1つから出来る
聞き逃した時も見直せる
月会費は月謝のように毎月課金、その他のものは買い切りで、登録を解除するまでずっと見ることができます
ご興味があったら覗いてみてくださいね
↓ ↓ ↓
オンライン動画講座 詳細
~~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~~
瀬間亜理砂バレエ教室
LINE公式アカウント お友達追加お願いします
ご登録の方に オンライン動画講座
『ご自宅で簡単にできるバレエに必要なトレーニング&ストレッチ』
無料ミニコースをプレゼント!
Facebookはこちら→https://www.facebook.com/arisaballet2000/
Instagramはこちら→https://www.instagram.com/arisaballet2000/
YouTubeチャンネル登録はこちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCQ_IEhO3zSrMALs5QQKFAaw/featured
Pinterestはこちら→https://www.pinterest.jp/arisaballet2000/