⑥クペ、パッセ
2019.08.05
バレエ教師が伝えたい バレエのレッスン疑問点 no.69
バーレッスンの流れ
⑥クペ、パッセ
クペ→片足を軸足の足首付近の位置に置く
パッセ→片足を軸足の膝付近の位置に置く
・・・なんとなくこのような雰囲気で覚えていらっしゃる方が多いと思います
実際のレッスンでも、動作指示として、クペ、パッセと使われます
そしてレッスンで、クペ、パッセ以外の用語で指導され戸惑ったことはありませんか?
バレエの用語を調べると・・・
パ(動作)を表す用語
と
ポジション(形)を表す用語
とがあります
*クペ*
coupe・・・フランス語の 切る couper が由来の語
バレエにおいては
本来は軸足を取り換える動き を指しパの用語
つなぎのパです
クペはバレエの中でも最も古いパで、17世紀から20世紀にかけて「切る」という概念をベースに運動形式を変化・派生させてきました
現在はクペの種類が複数あり、ジャンプやターンにも使われます
ここでは、軸足を区切ると意識して行います
*ク・ドゥ・ピエ*
cou de pied・・・フランス語 足首に の意
バレエにおいては
片足がもう片方の脚の足首に触れている状態を指し、ポジションの用語です
ク・ドゥ・ピエには前と後ろがあり
☆前のク・ドゥ・ピエ・・・軸足の内側のくるぶしにク・ドゥ・ピエにした指先が触れる位置
☆後ろのク・ドゥ・ピエ・・・軸足の後ろ、ふくらはぎの細くなってきたところにク・ドゥ・ピエにした踵が触れる位置
*パッセ*
passe ・・・フランス語 過ぎる の意
バレエにおいては
片足が片脚を通り過ぎる動き を指し、パの用語です
ク・ドゥ・ピエやルティレを通過し、前後反対のポジションにおろします
*ルティレ*
retire・・・フランス語 引き出された 引き揚げられた の意
バレエにおいては
片足がもう片方の脚の膝あたりに触れている状態を指し、ポジションの用語です
ご理解いただけましたか?
何となく雰囲気で覚えていたのはポジションで、ルティレやク・ドゥ・ピエのこと
レッスンで指示されていたクペやパッセという言葉はパだったのです
では、クペの動きを考えてみましょう
*クペの手順*
①バーに向かって立ち、両手をバーの上にのせる
②5番ポジションから前の脚を股関節でアン・デオールしながら内腿を膝の方向に引き伸ばしていく
③と同時に、足先の指裏で床を膝と反対方向に滑り、足裏の筋肉を一瞬で収縮させ、前のク・ドゥ・ピエの位置におく
④5番ポジションに戻る場合
更に股関節でアン・デオールして足先、踵までアン・デオールの方向に回しながら5番ポジションに引き出す
骨盤は5番ポジションと同じでいられるように、歪んでいかないように注意します
パッセの動きも考えてみましょう
*パッセの手順*
①バーに向かって立ち、両手をバーの上にのせる
②5番ポジションから前の脚を前のク・ドゥ・ピエを通り、更に内腿を膝方向に引き伸ばし、軸足の膝の前のルティレの位置まで引き上げる
③股関節で更にアンデオールをして、膝の後ろ側にまわり、軸足のふくらはぎを滑って後ろのク・ドゥ・ピエを通り、5番ポジションにいれる
*注意点*
目に見える形としては、5番ポジションから膝を曲げてク・ドゥ・ピエやルティレに動かしているように感じてしまいますが、バレエでは膝を曲げるとは考えません
先程の説明は足先と股関節だけでしたが、更に内腿の筋肉の動きを考えます
足先の場所を変えずに内腿の筋肉を、膝が向いている方向へ引き伸ばしていくことで、膝が曲った形になると考えてください
↑
これはプリエでもお話しました
脚や膝の力を使って曲げ伸ばしするのではなく
体幹を使って上半身を引き上げ
↓
股関節でアン・デオールし続けながら
脚の筋肉を横方向へ伸ばしていき
↓
さらに股関節でアン・デオールし続けながら
体幹を使って上半身を引き上げるから膝が伸びた状態に戻ってくるのです
これを両脚同時に行うとプリエ
片脚は立った状態のままでもう片方の脚が行うとクペやパッセになります
プリエの詳しい説明や意味は バレエの基本中の基本~プリエ~とは をご覧ください
(バレエで美しく痩せるために必要な体幹のこと バレエの基本中の基本~プリエ~とは)
*考え方として・・・*
クペはドゥミ・プリエ
パッセはグラン・プリエ
の動きと同じ意識で行ってください
軸足が伸びたままなので、クペやパッセにする足先は床から離れるため、足首から先はポイントに伸ばします
Leg(脚)の部分はプリエ
Foot(足先←足首から先)の部分はバットマン・タンジュ
と二つの動きを同時に行います
バットマン・タンジュの説明や意味は バレエの基本中の基本~タンジュ~とは をご覧ください
(バレエで美しく痩せるために必要な体幹のこと バレエの基本中の基本~タンジュ~とは)
どちらかだけになると正確なポジションは出来ません
クペもパッセも股関節でアン・デオールを行うので
体幹で上半身を引き上げ
↓
股関節に十分な隙間を開け
↓
リラックスした状態で可動域いっぱいに
アン・デオール出来るように心がけてください
今日から、クペやパッセを形ではなく動きとしてイメージしながら踊ってくださいね
~~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~~
YouTubeで
レッスンアンシェヌマン(順序)を
アップしています!!
いつもレッスンを受けているのに自習をしようとしたら、レッスンの順番がわからない時などありませんか?
バーレッスンやセンターレッスンの順序(アンシェヌマン)の説明している動画をアップしています
☆私が今まで受けてきたレッスンの中から抜粋して作っています
☆アンシェヌマン(順序)を説明しているだけの動画ですので右側だけとか、前からの順序だけだったりします
☆バーレッスンからセンターレッスンまで1つのクラスレッスンになっています
自習する時などに使ってくださいね
↓YouTubeチャンネル登録はこちらから↓
https://www.youtube.com/channel/UCQ_IEhO3zSrMALs5QQKFAaw/featured
“再生リスト”をクリックしてみてください
“レッスンアンシェヌマン”に順番にアップしていきます
~~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~~
体幹や足裏のトレーニングのオンライン動画講座を作りました
ストレッチは現在作成中です
他にも、毎週1本ずつアップされるたくさんのトレーニング動画からご自分に必要なトレーニングを選んでできるようになっている月会費『床の上でのバレエ』もあります
月会費は毎月の課金でご登録の間はいつでも動画が見られます
年齢やレベルによって分かれていますので、ご自分に合ったトレーニングができますし
瀬間亜理砂バレエ教室の生徒以外の方にはLINE@などでフォローアップもあります
オンライン動画講座は、バレエのレッスンに通うことまでは出来ない方にもピッタリです!
オンライン動画講座の良い所は・・・
*レッスンやブログでお話していることを図や動画で説明していますので、言葉だけよりも解りやすい
*レッスンのように音楽に合わせて動画と一緒にトレーニング
*トレーニング回数を数え、耐えながらトレーニングをするのではなく、レッスンのように意識することや注意点など聞きながらトレーニングを行うので、イメージしやすい
*今までは、レッスンに行かなければ受講できなかったことが
ご自宅で
お好きな時間に
ちょっとした空き時間を利用して
トレーニング1つから出来る
聞き逃した時も見直せる
月会費は月謝のように毎月課金、その他のものは買い切りで、登録を解除するまでずっと見ることができます
ご興味があったら覗いてみてくださいね
↓ ↓ ↓
オンライン動画講座 詳細
~~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~・・・~~
瀬間亜理砂バレエ教室
LINE@お友達追加お願いします
ご登録の方に オンライン動画講座
『ご自宅で簡単にできるバレエに必要なトレーニング&ストレッチ』
無料ミニコースをプレゼント!
Facebookはこちら→https://www.facebook.com/arisaballet2000/
Instagramはこちら→https://www.instagram.com/arisaballet2000/
YouTubeチャンネル登録はこちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCQ_IEhO3zSrMALs5QQKFAaw/featured
Pinterestはこちら→https://www.pinterest.jp/arisaballet2000/