瀬間亜理砂バレエ教室のブログ

⑯アームス(腕)のポジション

バレエ教師が伝えたい バレエのレッスン疑問点 no.79

 

バーレッスンの流れ

 

⑯アームス(腕)のポジション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

センターレッスンに移る前にアームス(腕)のポジションについてお話しします

 

 

バレエでは身体や手足のポジションがきちんと決められており、それぞれのポジションからポジションに動く動かし方の軌道もきちんと決められています

 

脚に1番から順にポジションが決められているように腕にもポジションが決められています

 

 

ただ、腕のポジションの番号はメソッド(教授法…ロシアスタイルとかロイヤルメソッド、ワガノワメソッドなどのように言い方もいろいろありますが)によって全然違いますので結構お話しするのが難しいです

 

 

バレエを習っていてお引っ越しなどで他のお教室にいったら先生に指導されるときに番号が違って戸惑ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

今回は番号ではなく一般的に使われる用語でお話しします

 

 

*アン・バ*

en bas・・・フランス語 下に という意 

 

en・・・位置を表す前置詞
bas・・・下

 

バレエにおいては

アームス(腕)を自分の前で下に下ろした状態をいい、両腕を下ろし、だ円を作ります

 

ヒジは落とさず軽く曲げ少し横に引っ張る感じ、手のひらは軽く上に向けましょう
腕は身体にくっつかないように少し離しておきます

 

☆手のひらに手鏡を持っているイメージをして、そこに自分の顔が映るようにイメージすると良いでしょう

 

 

 

*ここ大切*

ワガノワメソッドではこのポジションに番号はなく 準備のポジション です

 

バーレッスンもセンターレッスンもこのポジションで始まります
アン・バに始まり、アン・バに終わる・・・と言っても過言ではないくらいですね

レッスンではアン・バにした状態で準備をし、アンシェヌマンの終わりにはまたアン・バに戻します

 

 

ヒジが後ろに向かないように、横に張るようにするのがポイントです

常にヒジを横に軽く張り、丸みを持たせ、指先は太ももにつけることなく、少し隙間をあけておくように意識しましょう

 

 

 

 

 

*アン・ナヴァン*

en avant・・・フランス語 前へ という意

 

en・・・位置を表す前置詞
avant・・・前

 

バレエにおいては
両方のアームスを胃の前辺りで丸くまとめた状態をいい、アン・バーで作っただ円をそのままみぞおちの高さまで上げます

 

 

手のひらを内側に向けた両手を、肘が床を向いてしまわないように左右に張りながら、みぞおちの前辺りで丸くします

中指と中指の間は少し隙間を開けます

 

 

 

 

*ここ大切*

腕を持ち上げる時に、肩が一緒に上がらないように気を付けましょう

 

肩をグッと下げ、脇の下からヒジの内側の骨をとおり小指までのラインを意識して持ち上げます

 

 

アン・ナヴァンは脇の下がつぶれたり、ヒジが下がらないよう少し横に引っ張り続けるようイメージしましょう

手のひらは自分の方に向けます

 

☆手のひらに手鏡を持っているイメージをして、そこに自分のみぞおちから胸が映る

☆腕で少し大きな風船や木の幹を抱えている

 

などとイメージをすると良いでしょう

 

 

 

 

*アン・オー*

en haut・・・フランス語 上に の意

 

en・・・位置を表す前置詞
haut・・・高い 上 

 

バレエにおいては

両腕は上で保持した状態を言い、アン・バで作っただ円を保ったまま上に持ちあげます

 

両腕を上方にあげ、丸を手のひらを内側にして丸く、肘は耳の真横ではなく視界に入るように少し斜め前にします

アン・バやアン・ナヴァンの注意点も一緒に思い出しましょう

 

 

 

 

*ここ大切*
肩は下げたまま首を長くしましょう

☆手のひらに手鏡を持っているイメージをして、そこに自分のおでこが映るように

☆顔は真っ直ぐ前を向いた状態で、目だけ上を向いたら手先が見える

 

などと意識すると、手先がちょうどよい角度と高さになるでしょう

 

 

 

*アン・バ* 

*アン・ナヴァン* 

*アン・オー*
この3つのポジションは、ヒジをやや曲げて卵型(だ円)を形作った両腕を 下・中・上 の、どこに位置させるかの違いです

 

いずれの場合もヒジと手首は硬直させることなく柔らかく使い、手先はリラックスさせます

 

 

 

 

*ア・ラ・セゴン*

à la seconde・・・フランス語 二番目の の意

 

a la・・・前置詞と冠詞

seconde・・・2番目の

 

バレエにおいては

アームスポジションにおいてはアン・ナヴァンから左右に腕を開いた状態を言います

 

 

腕は伸ばし切らずに、ヒジに丸みを持たせて、手のひらは身体の正面(前)に向けます

腕は開きすぎず、顔が真っ直ぐ前を向いている状態で手のひらが視界に入っているように意識します

 

 

 

*ここ大切*

アン・ナヴァンで注意したことを思い出して、アン・ナヴァンより広げた壮大なイメージを持ちましょう

 

☆抱えきれないくらい大きな風船、樹齢何千年の大木を抱える

☆手のひらに手鏡を持っているイメージをして、アン・ナヴァンから広げたので自分の前の景色が映る

などとイメージして肩から手首までのラインが自然なカーブを描くようにします

 

 

ヒジが肩よりも後ろにいかないように注意して、頭のてっぺんを、糸でまっ直ぐ上に引っ張られているような意識を持ちます

 

 

 

 

*補足*

バレエで言う『2番』は、手や足を身体の横方向に広げたポジションのこととして使われます

足のポジションも1番から足を横にタンジュして床に置いた状態が2番でしたね

 

 

ア・ラ・セゴンは腕だけでなく、脚の動きやポジションについても使われる言葉なので、「=横へ」とすぐに浮かぶよう覚えておくと良いでしょう

 

 

 

 

*アロンジェ*
allongé・・・フランス語 伸ばされた、長くされた の意

 

バレエにおいては

丸くしていたアームスを伸ばす動きを指し、パの用語です

 

 

アームスのそれぞれのポジションで手のひらを内向きにして丸くカーブを描くよう軽く曲げていたヒジを支点にして、手の平が外向きになるよう方向転換します

手のひらを下に向けて、腕を伸ばしますがヒジが伸び切らないように注意します

 

 

 

*ここ大切*

肩は下げたまま動かしましょう
ヒジが突っ張り過ぎないように、少し緩めるのがポイントです

 

 

アロンジェは、「引き伸ばす」「長くなる」という意味があります

そのまま指先が遠くへ遠くへ…と引っ張られるかのように、長く長く伸ばしていきます

 

 

アロンジェしたときに伸ばした腕につられて肩や身体まで持っていかれてはいけません

呼吸と連動させて行うこともとても大切です

 

 

 

 

*補足*
アン・バ、アン・ナヴァン、アン・オー、ア・ラ・セゴンと違って、アロンジェはアームスのポジションではなく動き(パ)に関する言葉です

ア・ラ・セゴンのようにアームスだけではなく、脚などの動きにも使われます

 

 

 

 

ここまで腕のポジションについて述べましたが、『良い』とされる形は、流派や踊りの雰囲気・振付などによりさまざまです

メソッドによって呼び方も異なりますので、基本的な形と身体の使い方を覚えていただけたらと思います

 

 

 

 

*アームスの動かし方*

アン・バ

アン・ナヴァン

アン・オー

ア・ラ・セゴン

 

これらの4つのポジションとアロンジェというパの説明をしました

 

 

説明は両手同じ位置でしたが

☆片手アン・ナヴァンで片手ア・ラ・セゴン

☆片手アン・オーで片手アン・ナヴァン

など、片手ずつ違う位置に置くことも可能ですね

 

片手ずつ違うポジションでアロンジェすることもできます

 

 

アームスを動かすときは

この4つのポジションとアロンジェのいずれかを必ず通過して動かします

 

両手一緒の時もありますし、片手ずつ違うポジションの時もありますし、動かすタイミングが違う時もあります

 

 

たとえ速いテンポになったとしても、通過点をきちんと通れば、まとまりのある美しいポール・ド・ブラ(腕の動き)をすることができます

 

 

 

そして
☆キレイなだ円を意識すること

☆指先をまとめること

 

ヒジが折れ曲がったり、下に垂れさがったりしても、指先が広がりバラバラの状態だとまとまりがなくスマートに見えません

 

肩をおろし、ヒジから指先までスッと伸びていることを心がけましょう

 

 

 

 

*アームスを動かすために必要なこと*

アームスのポジションや決められたポジションを通過していくことを覚えましたが、これらは腕だけでできるものではありません

 

脚を動かすときに大切な体幹が腕を動かすときも大切になってきます

 

1)肩

バレエを踊るときには常に

両肩は肩甲骨の辺りからまっすぐ床の方向へ下ろすと同時に、両耳と肩の間を広げるようにして首を長くする意識を持っています

 

 

肩から肩甲骨を下ろそうとしたときに背骨を後ろに反らせて肩を背中やお尻の方へ引っ張ってしまわないように注意してください

   ↓

肋骨が広がって下腹が前に張り出してしまいます

 

 

 

背骨と首の骨はアライメントに沿ってまっすぐに、アゴは突き出さない、肩は自然に・・・

 

わかっていてもついつい力が入って形が崩れてしまいます

 

 

肩、肩甲骨、首、背骨・・・これらをつないでいる筋肉、骨の周りを覆っている筋肉を柔軟にストレッチすることで肩が上がらず腕を動かすことができるようになってきます

 

 

 

 

2)下腹

1)の説明でピン!と気づいたと思いますが

肩や背骨を思い通りに動かすためには下腹をえぐり上げて骨盤周りをしっかりとさせておくことが重要です

 

 

 

内腿の1番上をキュッと寄せ上げ

   ↓

下腹をえぐり上げ

   ↓

おへその後ろを通るようなイメージで背骨の前側を骨格アライメントに沿って頭の先まで引き上げる

 

 

こうしておけば肩を下ろそうと思ったときに背骨を反らせてしまったり、下腹が張り出したりすることもありません

 

 

 

3)脇

バレエではそれぞれの機能が十分に発揮出来るように骨を正しい骨格アライメントの位置に並べ、骨と骨との間の隙間を伸ばしていく意識を持ちながら、体幹の深層筋を強くして安定のある身体の軸を作ります

 

 

そして骨と骨の隙間を伸ばしていく意識の延長線上に四肢を伸びやかに動かす事があると考えます

 

 

読みながら実際にやってみてください

 

腕を力を入れないでおろすと身体の横に沿うような位置になります

   ↓

そのままの状態で肩の力を抜き、肩甲骨も自然な状態で下げたまま、肩甲骨の下からウエストまでの部分を下にさげながら少し脇の方へ広げるイメージをします

 

ほんの少し腕が身体から離れませんか?

 

 

 

この時、肩や腕の力で横に広げるのではなく、背中の筋肉を動かすことの意識の中で横に広げるイメージをします

背中の筋肉を横に動かすイメージをすることで脇の筋肉がしっかりとしてきて身体を支える助けになってきます

 

 

脇の筋肉から腕の筋肉へと引き延ばす意識を持てるようにしましょう

 

 

 

 

*ここ大切*

アームスの形を決めるのも、ポジションからポジションへ移動するのも腕の力で動かすのでは無く、体幹を使います

 

そしてアームスのポジションをキープするのも腕の力ではなく、体幹を使います

 

 

 

美しく踊るためには、アームスの使い方は非常に重要です

 

 

アームスのポジションを意識して、体幹を使って流れるような動きを目指しましょう

 

 

 

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