⑫グラン・バットマン
2019.09.16
バレエ教師が伝えたい バレエのレッスン疑問点 no.75
バーレッスンの流れ
⑫グラン・バットマン
*グラン・バットマン*
grand battement・・・フランス語
grand・・・「大きな」という意味の言葉がついたバットマンです
バレエにおいては脚を空中に大きく振り上げることを指し、パの用語です
股関節の中を広げ脚の動きを自由にさせ、脚を高く上げるように稽古します
バットマン・タンデュ
↓
バットマン・ジュテ
↓
グラン・バットマン
・・・と動き(勢い)がどんどん大きくなっていきます
矢印でまとめてお気付きかと思いますが脚の動きとしては、同じプロセスをたどっていきます
グラン・バットマンはバットマン・タンデュと同じプロセスを通過して、脚を高く振り上げて下す一連の動きを指します
タンジュ、ジュテ、グラン・バットマン・・・違うのは勢いです
力任せに脚を上げる、ということではなく
足裏のアーチ(土踏まず)が、どのような勢いで脚を出し始めるか
ということです
たとえて言うと5番ポジションに立った前足の土踏まずの前にボールを置きます
そのボールを
バットマン・タンデュは床の上を跳ね上がらずコロコロ・・・と蹴り出す
↓
バットマン・ジュテは床の上を跳ね上がらないが部屋の隅まで一気に蹴り出す
↓
グラン・バットマンは自分の頭の上に蹴り上げる
私はこのようなイメージで指導しています
5番ポジションから脚を出し始める時が重要なのです
腿の力(・・・前ももの筋肉)を利用して力で上げてしまうと骨盤もつられてしまうので、上半身が傾いてまっすぐ立ってられなくなります
タンジュ、ジュテ それぞれの意味や動きの説明はこちらから
タンジュ バレエのレッスン疑問点no.63 バレエで美しく痩せるために必要な体幹のこと⑲バレエの基本中の基本~タンジュ~とは
ジュテ バレエのレッスン疑問点no.67 バーレッスンの流れ④ジュテ・デガジェ
*グラン・バットマンの手順*
1)バーに対して垂直の向きに立ち、片手をバーの上に置きます
2)バーの外側の足が前の5番ポジションで立ち、外側の腕はアン・バーポジション
足裏のアーチ構造を使って床を真っ直ぐ押して立ち、内腿の一番上・体幹を使って骨格アライメントに沿って真っ直ぐ伸びます
体幹を使って上半身を徹底的に引き上げ、股関節に動く余裕を持たせ可能な限りアンデオールします
3)アン・バーの腕をアン・ナヴァンを通り、アームス2番ポジション(横)へ動かします
アームス(腕)でも体幹を使って真っ直ぐな軸を伸び上がるのを助ける意識を持ちます
4)前へグラン・バットマンする
2)をし続けながら、両足指の裏(腹)で更に床を押し足裏の筋肉を収縮させ、動き出すきっかけを作ります
重心は軸足に置いたまま内腿・骨盤を引き上げ両脚のアンデオールをし続けながら、足先で前にあるボールなどを頭の上に蹴り上げるイメージで振り上げます
タンデュよりも勢いが大きい分、軸足と上半身で引き上げる強さも大きくしていきます
5)脚を振り上げたら、そのまますぐ下してきます
下腹をえぐり上げ、背中を引き上げ、股関節でよりアン・デオールを意識して
足先が床にさわる瞬間を自分でコントロールするようなイメージで、タンデュを通り5番ポジションへ
↑
コントロールするところ、重要です
6)同様に横と後ろも行います
*注意点*
前と横は骨盤を真っ直ぐのままで行います
後ろですが、骨盤が真っ直ぐのままで上げられるのは、バットマン・ジュテの高さまでくらいです
そこから先は骨盤を傾けなければ上がりません
*後ろへ脚を上げるときの手順*
下腹をえぐり上げ、股関節を広げ、前にカンブレしていくように骨盤を傾けていきます
それと同時に、肋骨から上は後ろへカンブレするように押し上げていきます
前にカンブレしていく同時に後ろへカンブレ・・・むつかしいですね
頭の先はずっと上に向かって伸び続けていてください
後ろへカンブレするとき肋骨は上に向かって伸びあがっていきますが、骨盤が前にカンブレするために傾斜していますので、現実には肋骨を前に押し出していくことになります
この時、頭の先が上に向かって伸び続けていないと、前に行く動きが多すぎて前につんのめってしまいます
*脚を下していく時の手順*
下腹をえぐり上げ、骨盤を真っ直ぐ立てるところに戻すと同時に、背筋を骨格アライメントに沿った真っ直ぐの軸に引き上げながら動いていき、それに伴って脚が床に降りていきます
上げた脚を下ろしてくるのではなく、上半身をアライメントに沿った真っ直ぐな場所に戻してくるから、足が床に届くのです
前や横と同じように下腹をえぐり上げ、背中を引き上げ、股関節でよりアン・デオールを意識して、足先が床にさわる瞬間を自分でコントロールするようなイメージでタンジュに置いてください
*後ろへ脚を上げるときの手順*
*脚を下していく時の手順* は
脚をデガジェ以上の高さに上げていく時に必要になります
脚を上げる高さが90度くらいならカンブレの角度が少なく、もっと上げていくのであればカンブレの角度を大きくしていきます
ゆっくりな動きの時も早い動きの時も身体の使い方は同じです
*ここ大切*
グラン・バットマンは脚を、振り上げて下すまでが一連の動きです
振り上げたところで止まりません
そして
タンデュ・・・脚を伸ばしていく・・・
の延長線にグラン・バットマンがあるので、振り上げる脚も、軸足も、身体も、伸ばし切って緩めないように注意します
以前にバレエの基本中の基本の一つにタンデュがあるとお話しました
バーレッスンで行う色々なパの中にタンジュって本当によく出現してきたと思います
タンジュは脚を前や横、後ろにただ出すのでなく、全身を使って動いています
そして、バーレッスンのプリエからグラン・バットマンまで徐々に動きも勢いも大きくなってきて、大きくなった動きや勢いに負けない強い軸を作ってきました
これがセンターレッスンに繋がっていきます
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