③アダジオ
2019.11.04
バレエ教師が伝えたい バレエのレッスン疑問点 no.82
センターレッスンの流れ
③アダジオ
『センターレッスンの流れ』の順に詳しく解説していきます
*アダジオ(デベロペなど)*
バーレッスンの終盤でおこなったアダジオを、センターレッスンでも行います
ゆったりとした曲に合わせて行う、ゆっくりな動きの組み合わせ
センターレッスンではバーが無い状態で踊り、自分の中心となる部分がどこにあるか考える練習です
柔軟性と筋力・それらをコントロールする能力・バランス感覚、全てを必要とする、とても高度な動きになります
ゆったりなので、丁寧に動くことができるのが『レッスン中のアダジオ』の良さです
ですが、ゆっくり動くからこそ実は、体幹や筋力が必要となります
しかも、止めるのではなく、伸び続ける筋肉が必要となるので、バレエ特有の筋肉が必要ということになりますね
ルルベでバランスをとるときも、固まってしまうのではなく、伸び続けるような状態をイメージしましょう
また、ゆったり動いており、余裕があるので、顔の付け方や腕の広げ方、視線の動かし方をアダージオの中で身に着けたいですね
そしてアダージオは『ゆったり』であると同時に『優雅』でありたいものです
次にアダジオのレッスンでよく使われる用語の解説です
*アダジオ*
adagio・・・イタリア語 音楽用語で ゆっくりとした速度で の意
バレエにおいては
アダジオのテンポの音楽に合わせて踊ることを指します
そして、ゆっくりとした音楽を表現するように優雅で滑らかな動きで踊ります
自分の身体をコントロールして踊っていくことが求められます
*ポール・ド・ブラ*
port de blas・・・フランス語 腕の運び の意味
blas・・・フランス語 腕 の意味
port de・・・フランス語 ~の の意味
バレエにおいては
決められた腕のポジションからポジションへの動きの事を指します
腕の運びとしてだけではなく
腕・手首・指先・顔の向き・背中の使い方
・・・など、上半身全体を使って行います
*デヴェロッペ*
développé・・・フランス語 発展させる、広げる の意
バレエにおいては
パッセを通過して、前、横、後ろのアン・レールに脚を伸ばし切る動きを指すパの用語です
脚がクペ→パッセ→アチチュード・・・とそれぞれの個所を順に通過して伸ばしていく時に使われます
*アチチュード*
attitude・・・フランス語 態度、姿勢 の意
バレエにおいては
パッセから脚を伸ばしていく過程の膝を曲げているポーズを指し、ポジションの用語です
*プロムナード*
promenade・・・フランス語 歩くこと、散歩すること の意
バレエにおいては
片脚を上げたポーズのままゆっくりと回るパの用語です
片脚を上げた状態で、軸足の踵を少しずつ前や後ろに動かして回っていきます
*アロンジェ*
allongé・・・フランス語 伸ばされた、長くされた の意
バレエにおいては
アン・オーなどの丸くなっている腕やアチチュードになっている脚を伸ばす動きを指し、パの用語です
このほかにも
バレエのレッスン疑問点 no.72 バーレッスンの流れ ⑨アダジオ
で説明しています
良かったら読んでみてくださいね
*アラベスク*
Arabesque・・・フランス語 唐草 の意
バレエにおいては
身体後方へ脚をアン・デオールしたまま曲げずに上げた状態を指し、ポジションの用語です
アラベスクはバレエのポーズで最も有名といっても過言ではないと思います
バレエを習っていらっしゃらない方でもこのポーズを見ればバレエを想像されるのではないでしょうか?
そしてアラベスクは身体の向き、腕のポジショニングで何通りもあります
それぞれロシアやイタリア、フランスなど流派によって違いが生じますが、一般的であろう4通りを解説します
*第1アラベスク*
身体の向き:正面に対して真横、もしくは斜め前方向
脚 :正面の方側の脚を後ろにあげる
アームス :軸脚と同じ側の手が前、あげた脚と同じ側の手が横
目線 :前にあげた手先のずっと先を見る
*第2アラベスク*
身体の向き:正面に対して真横、もしくは斜め前方向
脚 :正面の方側の脚を後ろにあげる
アームス :あげた脚と同じ側の手が前、軸脚と同じ側の手が横
目線 :前にあげた手の方側の横を見る
*第3アラベスク*
身体の向き:正面に対して斜め前方向
脚 :正面の方側の脚が軸足になり、奥の方側の脚が後ろにあがる
アームス :あげた脚と同じ側の手が前、軸脚と同じ側の手が横
目線 :前にあげた手先のずっと先を見る
*第4アラベスク*
身体の向き:正面に対して斜め前方向
脚 :正面の方側の脚が軸足になり、奥の方側の脚が後ろにあがる
※ウエストで上体を強く回旋します
アームス :軸足と同じ側の手が前、あげた脚と同じ側の手が横
目線 :前にあげた手先のずっと先を見る
手足がどっちがどっち???となってしまいそうですよね・・・
まず第1アラベスクを覚えます
そして第1アラベスクを基本にして、前にあげる手を変えたポーズが第2アラベスク
第2アラベスクの手足はそのままで、身体の向きを右向きから左向きへ(もしくは左向きから右向きへ)変えたポーズが第3アラベスク
第1アラベスクを手足はそのままで、身体の向きを右向きから左向きへ(もしくは左向きから右向きへ)変えたポーズが第4アラベスク
第1、第3、第4アラベスクは顔(目線)は前の手の先を見ます
第2アラベスクは横向きの顔(目線)になります
*注意点*
アラベスクはバレエを代表する美しいポーズです
しかし、とても難しいポーズでもあります
間違った身体の使い方を続けていると脚や腰の故障に繋がるので注意してください
☆あげた脚と軸脚を完璧に伸ばしきる
アラベスクで最も大事なのは、脚をきれいに伸ばしきることです
後ろにあげた脚のヒザを完璧に伸ばしきるのはもちろん、軸脚のヒザもしっかり伸ばしましょう
☆アームスはアロンジェ
アラベスクの腕の形はきわめて特徴的で、片手が前、片手が横でアロンジェの向きにします
この腕の形はアラベスク以外では出てきません
☆両肩を水平に保つ
両肩は、常に水平を保ちます
手の高さは前の手が横の手より高くなる場合がありますが、両肩は水平を保ちます
第4アラベスクを除く3つのアラベスクではパンシェをしますが、その間も両肩は水平を保たなければなりません
☆背中を柔かく使う
アラベスクは、いかに背中の柔軟性が高いかがポイントになります
背中が柔らかければそれだけ脚を高く上げられますし、脚を上げたときに上半身を不必要に前へ倒す必要がなくなります
*ここ大切*
アラベスクで重要なポイントは
☆開脚
脚を高く上げるためにどれだけ開脚ができるか
☆背中の柔軟性
脚を高くあげる場合、骨盤が前方向に傾いていくので、バランスをとるため上半身が後ろへカンブレしていく必要があります
☆筋力
脚を上げた状態でバランスをとるには
・前方向に傾いた骨盤を維持し続ける腹筋
・前に倒れてしまわないように背筋を上に引っ張り上げる背筋
・しっかりと体重を支えている軸足
・どちらの脚もアン・デオールして骨盤から脚を引き出す力
・両脇から腕、手先まで引っ張り続ける
このどれか1つでも欠けていると美しいアラベスクにはなりません
そして脚が高く上がらない、ひざが曲がる、内股になるなどの悩みが出てきます
美しいアラベスクはむやみに脚を上げるのではなく
まずは後ろ方向へのタンジュがきちんとできるように練習して、体幹を意識して立つことから確認してみましょう
そして
身体の中心から
↓
頭、両腕、両脚を通って
↓
5方向に螺旋(らせん)を描きながら引っ張られていくように
静止していながらも
身体は無限に広がっていくように
イメージし続けることが大切です
アラベスクはバレエのもっとも美しい形で、ポジションの正確さなどすべての要素を最大限に使うポーズです
踊りの質にも直結してきますので
ぜひ美しいアラベスクができるようになりたいですよね
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