③発表会に関わること
2018.12.24
バレエ教室の最大のイベントでもある発表会!
バレエ教室を選ぶポイントの1つでもあります。
・発表会に出演したいか、出演したくないか
・出演するならどんな発表会に出演したいか
・発表会にどのくらいお金と時間をかけられるか
バレエを習い始める前にご自分の気持ちの中でこの3点をはっきりさせて、それに合うバレエ教室を選ばないと後悔してしまうかもしれません。
*発表会に出演する・しない
バレエ教室によって年1回、2年に1回、発表会の他に地域のイベントに出演するなどミニステージがある・・・など様々です。
カルチャーセンターなどはバレエ教室独自の発表会は行っていない場合もあります。
大きなバレエ教室では発表会のリハーサルは通常のレッスンとは別で行うところもあり、そういう場合は発表会を開催している教室でも発表会に出演しなくても良い場合がありますが、
個人経営の小規模なバレエ教室では、通常のレッスン時間も発表会の練習を兼ねていくので、
・全員参加
・自由参加であるが、発表会まではお休みしてくださいと言われる
・自由参加で、発表会まで発表会に出演する生徒と同じように振付のレッスンを受ける
このどれかにあてはまります。
ある程度年齢が上で状況が理解できる場合は良いですが、小さなお子様の場合、自由参加でご家庭の理由により発表会に出ない場合の状況が理解できずに、悲しい思いをしてしまうことがあります。
バレエは好きなのになぜ、お休みしなくてはいけないのか
みんなと同じように一生懸命レッスンしているのに、発表会直前になり自分だけ可愛い衣裳を着ることができない
・・・なかには悲しくて悲しくて泣き出してしまう子もいるそうです。
お母様は「家で子供に言い聞かせていますので大丈夫です」と言われますが、お子様は教室の中で大変悲しい思いをされています。
ご家族の方針で発表会に出演しないのなら、発表会を開催していない教室を選んでください。
カルチャーセンターやスポーツジムのバレエ教室でも、発表会を開催しているところもありますので、最初にきちんと確認することをお勧めします。
あと、発表会は開催している教室でも、大人のクラスでレッスンされている方は参加できない教室もあるようですので、入会する前に必ず確認することをお勧めします。
*出演するならどんな発表会に出演したいか
発表会といっても様々です。
・コンサート形式で、グループもしくはソロで曲に合わせて踊るだけの発表会
地域の公民館などで行う小さなバレエ教室や、大きなホールで開催していてもカルチャーセンターなどの発表会などはクラス単位で1曲の出演という場合が多いです。
舞台装置はなく、照明も簡潔なので、観た印象は質素、同じような踊りばかり・・・という感じです。
一度に踊る人数が多すぎて、お子様を見つけられなかったりもしますが、その分、気軽に出演できるかもしれません。(出演する本人は一生懸命レッスンしなくてはいけませんが)
・バレエ小作品、物語、バレエの古典作品(『白鳥の湖』『くるみ割り人形』など)を上演している発表会
バレエは総合芸術ですので、こちらの発表会が本来のバレエの発表会です。
舞台装置、照明、衣裳、音響・・・全てプロが創り上げていきますので、ある程度の大きさのホールでないと開催できません。その分見応えはあります。
ご自分やお子様がどのような発表会に出演したいかによって選ぶ教室も変わってきます。
*発表会にどのくらいお金と時間をかけられるか
どのような発表会に出演したいかと関わってきますが、発表会にかかる経費を出演者で負担して発表会は成立するので、質素な発表会なら発表会全体の費用は少なくなります。
そして、発表会に出演する人数が多ければ一人当たりの負担金額は少なくなります。
年齢が上がってきて発表会で踊る曲数が増えたり、少人数で踊ったり、男性と組んで踊ったりで負担金額の割合を変えている教室が多いと思います。
バレエの作品を上演している発表会に出演する場合最低10万円~15万円くらいはかかります。
配役によってはもっとかかります。
発表会の経費内容は
会場費、会場の付属設備使用料、舞台監督費、舞台セット・照明・音響などのレンタル費、発表会用の音楽製作費・音楽に関する著作権料、衣裳代(オーダーメイドかレンタルで随分変わってきます・クリーニング代)、リハーサルのためのスタジオレンタル代、チラシ・プログラム製作費、宣伝費、写真・DVDなど撮影料、スタッフの人件費、スタッフのお弁当・お茶代、ゲストがいる場合ゲストへのギャラ・・・
これだけで相当な金額になります。発表会の費用のほとんどがこれに消えていきます。
そこに先生の演出・振付・指導料、上記の様々な手配にかかる時間と打合せなどの金額を加味できる場合は大きなバレエ教室だと思います。
お一人お一人の金額としては発表会に10万円~15万円って結構な金額だと思いますが、実際にこれだけかかります。
そして時間・・・
通常のレッスンの他に発表会用のリハーサルが週に1、2回増えます。
発表会でみんなで踊るということはみんなで揃ってリハーサルをして並び順を綺麗にしたり、動きをそろえたり、レベルも同じように上達していって欲しいです。
誰か一人お休みすると他の人に迷惑が掛かってしまいます。
リハーサルは全部参加する意識が必要です。
衣裳合わせ、照明合わせ、衣裳・小道具などつけてのリハーサル、本番前の舞台での場当たり、舞台リハーサル、舞台稽古
これらの手順を踏んで発表会本番になります。
どれもがバレエ教室内部のリハーサルではありません。
舞台に関わる外部のスタッフとのリハーサルですので、勿論主演者全員必要です。
外部のスタッフが関係するリハーサルは事前に日にちの提示があると思いますので、その日も必ず参加する意識が必要です。
発表会は金額的にも時間的にも大変な事だと思います。
ですが、
発表会に出演することで人は大きく上達します。
色々な人と関わりをを持つことで人間的にも成長しますし、自分を舞台の上で表現することで感性も豊かになります。
発表会という期限があることでバレエのレベルも確実に進歩します。
バレエはスポーツではなく芸術です。
表現することに最終目的があります。
その最終目的のために体幹を鍛え、日々地道な基礎レッスンの反復練習をしています。
その最終目的が発表会なのです。