【おうちバレエ習慣】vol.20 みんなで踊るって、難しい。そこがバレエの醍醐味!
2026.10.14
おうちバレエ習慣 vol.20
ありさ先生のレッスンノート
振付を覚えて、少しずつ自分の周りが見えてくる。
「今、自分はどこにいる?」
「身体はどちらを向いている?」
「お隣のお友だちとは、どれくらい離れている?」
vol.19では、そんなふうに
「自分が踊る」から「みんなで踊る」へ、
少しずつ視野を広げていくお話をしました。
今回は、そこからもう一歩。
みんなで踊るためには、
自分の身体だけではなく、
舞台の空間を見ることも大切なんです。
まず、自分の場所を確認する
例えば、二人で踊るとき。
センターから左右対称になるように立つ振付なら、
「私はここ。」
「センターはここ。」
「一緒に踊るお友だちはここ。」
と、自分とお友だちの位置を確認します。
ただ、自分の立ち位置に立てばいいわけではありません。
センターから見て、
左右の距離は同じかな?
お友だちとの間隔はどうかな?
そして、
同じタイミングで動けているかな?
二人でお顔を見て、
呼吸を合わせて、
一緒にポーズをする。
そうすると、二人の間に
ひとつの空間が生まれてきます。
人数が増えると、もっと大変!
これが3人、4人……と増えていくと、
見るところはもっと増えていきます。
自分の場所。
センター。
お隣のお友だち。
向かいのお友だち。
全体の形。
そして、動く方向やタイミングも合わせていく。
コール・ド・バレエになると、
さらに大変です。
一人ひとりが自分の身体をコントロールしながら、
周りを見て、空間を感じて、
みんなと呼吸を合わせていく。
だから、みんなで揃って踊るというのは、
実はとても難しいことなんです。
だからこそ、美しい
でも。
何人もの人が、
同じ方向を見て、
同じタイミングで動いて、
ぴたりと揃った瞬間。
そこには、一人で踊るときとは違う
美しさがあります。
一人ひとりが自分の身体を大切にしながら、
周りの人を感じて、
みんなでひとつの踊りをつくっていく。
「自分が踊る」から、
「みんなで踊る」へ。
その瞬間に生まれる一体感。
私は、そこにも
バレエの大きな楽しさがあると思っています。
みんなで踊るって、難しい。
でも、だからこそ、楽しい。
それが、バレエの醍醐味なのかもしれません。
今日も、一日一回、
自分の身体を思い出してみましょう。
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【おうちバレエ習慣】vol.19 振付を覚えたら、次に見るもの。
2026.10.08
おうちバレエ習慣 vol.19
ありさ先生のレッスンノート
振付が始まると、最初はみんな一生懸命です。
「次は右?」
「次はどっち向き?」
「腕はどこ?」
「足はどっち?」
まずは振付を覚えることで精一杯。
だから私は、振付を始めたときから、すべてを完璧にしようとはしません。
まずは、ざっと振付を進めていきます。
まずは、自分の振付を覚える
少しずつ振付が頭と身体に入ってきたら、そこから次のことを加えていきます。
「今、どこにいる?」
「身体はどちらを向いている?」
「お隣の人とは、これくらいの距離で……。」
フォーメーションや身体の角度、お互いの距離。
一緒に踊る人を見て、タイミングや呼吸を合わせること。
こういうことも、振付を踊るためには大切なことです。
でも、振付を覚えるだけで精一杯のときに、全部を一度に考えるのは難しいですよね。
だから私は、少しずつ。
まず振付を覚える。
身体が振付を覚えてきたら、踊る位置や身体の向きを覚える。
そして、自分のことだけでなく、少しずつ周りを見る。
自分から、周りへ
そうすると、
「自分が踊る」から、
「みんなで踊る」へ。
少しずつ変わっていきます。
一緒に踊る人を見るためには、
まず自分の振付を自分で踊れること。
自分の身体を自分でコントロールできるからこそ、
お隣の人との距離を感じたり、
身体の向きを合わせたり、
相手の動きを感じたりする
余裕が生まれます。
呼吸が合った瞬間
そして、みんなで呼吸が合った瞬間。
一人で踊っているときとは、また違う楽しさがあります。
振付を覚えることは、ゴールではありません。
そこから少しずつ視野を広げて、
自分の身体から、
お隣の人へ、
そして一緒に踊るみんなへ。
踊りは、もっと広がっていきます。
今日も、一日一回、
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【おうちバレエ習慣】vol.18 準備、できていますか?
2026.10.01
おうちバレエ習慣 vol.18
ありさ先生のレッスンノート
「アラベスクになってください」
と言われたら、どんな形を思い浮かべますか?
でも
振付の中で
いきなりアラベスクになることは
ほとんどありません。
その前には、必ず「準備」があります。
「まず準備して!」
例えば、ピケ・アラベスクなら、
片脚でプリエをして、
もう片方の脚を前へタンジュ。
この動きが、ピケ・アラベスクへ入るためのプレパラシオンです。
私はレッスンで、よく言います。
「準備、大事!」
「まず準備して!」
でも、この準備は脚だけではありません。
プリエをしている間に、
アームスも次の位置へ。
上半身も次の方向へ。
軸になる身体も準備して。
視線も準備して。
身体全体で、次の動きを準備します。
例えばアラベスクなら、
アームスをアン・ナヴァンから
片手を前、片手を横へ。
アラベスクになったときに
スッと伸びていけるところまで
先に準備しておきます。
そして「装飾音符」
プレパラシオンができたら、
いよいよピケ・アラベスクへ。
ここで私は、いつもお話ししている
「装飾音符」
を使います。
足指で床を蹴る。
同時に
下腹をえぐり上げるように身体を引き上げる。
「床を蹴る」ことと
「身体を引き上げる」こと。
そのタイミングを合わせて
身体をアラベスクの方向へ運んでいきます。
ただ脚でピケをするのではなく、
身体全体で次の動きを作っていく。
アラベスクになったら、終わり?
いいえ。
アラベスクの形になったら、そこで終わりではありません。
体幹・胴体から、
首へ。
手へ。
脚へ。
それぞれの方向へ、身体を引き伸ばし続けます。
そうすると
アラベスクは
「この形を作って止まる」のではなく
そこからさらに
次の動きへつながっていきます。
準備して、動いて、止まる。
ではなく、
準備から次の動きへ。
そして、その先へ。
身体はずっと動き続けています。
振付を踊るとき、
うまく次のパにつながらないときには、
「次の形をどう作ろう?」
だけではなく、
「その前に、ちゃんと準備できていたかな?」
と、
一つ前の動きを見てみてください。
バレエでは
次の動きは突然やってくるのではありません。
その前の動きの中から
もう始まっているのです。
今日も、一日一回、
自分の身体を思い出してみませんか。
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【おうちバレエ習慣】vol.17 バレエの“形”を覚えていませんか?
2026.09.23
おうちバレエ習慣 vol.17
ありさ先生のレッスンノート
バレエ用語は、フランス語を由来としているものがたくさんあります。
私たち日本人にとっては、普段使わない言葉なので、いつの間にか、
「プリエ」
「タンジュ」
「エシャッペ」
「アラベスク」
というバレエの言葉として、そのまま覚えてしまいがちです。
でも、その一つひとつには、ちゃんと意味があります。
だから私は、子どもたちにも大人の方にも、
「この言葉って、どういう意味?」
と聞きながらレッスンをしています。
バレエの“形”を覚えていませんか?
レッスンを続けていると、
「プリエはこうする」
「タンジュはこの形」
「アラベスクはこのポーズ」
と、少しずつ形を覚えていきます。
それはもちろん大切なこと。
でも、ときどき考えてみてほしいのです。
バレエの“形”を覚えていませんか?
エシャッペって、どういう意味?
私は、子どもたちにも
バレエ用語の日本語の意味をよく聞きます。
「エシャッペって、どういう意味だったかな?」
すると、
「逃げる!」
「そうだね。」
「じゃあ、自分の脚で鬼ごっこしようかな。」
「お首はキリンさんで、高く逃げるよ。」
こんなふうに、言葉から身体の動きをイメージしていきます。
エシャッペを、「5番から2番になる動き」と形だけで覚えるのではなく、
「逃げる」
という言葉から、
「どうやって逃げよう?」
「どこへ逃げよう?」
「身体をどう使おう?」
と考えてみる。
すると
同じエシャッペでも
身体の中に少し違う感覚が生まれてきます。
バレエ用語は、動きを表している
バレエ用語には
動作や状態を表している言葉がたくさんあります。
だから私は、小さな子どもたちにも、
「タンジュって、日本語では何だった?」
と聞きながらレッスンをします。
これは、バレエ用語のテストをしているわけではありません。
これから自分が何をしようとしているのか。
それを理解してから、身体を動かしてほしいからです。
「形」から「動き」へ
バレエを習っていると
どうしても
「先生がやった形を覚える」ことに
一生懸命になりやすい。
でも
バレエは写真のように
形を作って終わるものではありません。
その形になるまでにも動きがあり
その形の中にも動きがあり
そこから次の動きへつながっていきます。
だから、「これは、どんな動きなんだろう?」と考えてみる。
言葉の意味を知って、
その言葉が表していることを考えて、
自分の身体でイメージしてみる。
そして、実際に動いてみる。
そうすると、
「覚えた形」から、
「自分で動かすバレエ」へ。
少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
バレエは、形を覚えるだけではありません。
これから自分は、何をしようとしているのか。
そこから、踊りが始まります。
今日も、一日一回、
自分の身体を思い出してみませんか。
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【おうちバレエ習慣】vol.16 ポーズに入ったところで、終わっちゃわないで。
2026.09.17
おうちバレエ習慣 vol.16
ありさ先生のレッスンノート
シュスやアラベスクなど
ポーズに入るとき。
私はよく、
「そこで終わっちゃわないで。」
と声をかけます。
せっかくきれいにポーズに入れたのに
「立てた!」
「できた!」
と思った瞬間に
身体の動きが止まってしまうことがあるからです。
バランスを取ることに、一生懸命にならないで
バランスがスッと取れる場所は
もちろん自分で探してほしい。
足裏で床を感じながら、
「ここなら身体が無理なく立てる」
という場所を
自分の身体で見つけていきます。
でも
その場所を見つけたら
バランスを取ることに一生懸命にならないで。
「倒れないように」と身体を固めたり
息を止めたりすると
そこで動きが終わってしまいます。
ポーズに入ってから、もう一度伸びる
シュスにスッと立てたら、
「首を長くして。」
そして、
「息を吐いて。」
そこから、
「スーッと伸び続けて。」
アラベスクも同じです。
アームスから身体を引き伸ばして
ポーズに入る。
でも
そこで終わりではありません。
ポーズに入ったところから
さらに身体を長くしていく。
バランスを「保つ」のではなく
バランスの中でも身体を使い続ける。
そうすると
ポーズは止まった形ではなくなります。
バレエは、ポーズの中にも動きがある
レッスンでは、
「もっと高く」
「もっと長く」
「首を長く」
「息を吐いて」
と、ポーズの中でも声をかけます。
それは
ポーズをきれいに見せるためだけではありません。
次の動きへつながる身体でいてほしいから。
一つのポーズが完成したら終わりではなく
そこからまた
次の動きが始まります。
だから、
「できた!」と思ったところで、終わらない。
スッとバランスが取れる場所を見つけたら
首を長くして、
息を吐いて、
身体をスーッと伸ばし続ける。
その中で、次の動きを感じてみてください。
動きと動きの間も、バレエ。
今日も、一日一回、
自分の身体を思い出してみませんか。
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「どこを意識すればいいの?」
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